プロ野球選手のその後11

(続き)

監査法人での2年間の実務を終え、そのまま順調にいけば公認会計士としての認可が下りるという制度です。

奥村選手には、資格を取ったあかつきには、やりたいことがあるそうです。

プロスポーツ選手のセカンドキャリアをサポートしたい。現役時代に資産形成をして、引退後は社会で活躍できるよう、選択肢をたくさん用意したい」

引退後のキャリアを充実させるためには、現役時代にいかに競技以外のことに目を向けられるかが鍵だと考えています。

これは、短かったとはいえ、野球に人生の一部を捧げてきた奥村選手だからこその発想です。

 

「デュアルキャリアです。アスリート以外の側面も同時に育成すべきなのです。僕の場合、たまたま高校時代に簿記をやっていたから、会計士という選択肢が手に入った。プロになってからより、むしろ、プロになる前。そこで、いかに多くの世界に触れられるかが、競技を辞めた後に生きてくる」

キッカケはなんでもいいと、奥村は語ります。