プロ野球選手のその後10
(続き)
その様子を見かねた上司は、仕事中にも関わらず奥村選手を食事に連れ出しました。奥村選手は号泣してしまいました。
「もう、諦めよう。」
そう思い、家に帰り、妻に相談しました。
そのまま言うのははばかられ、「コンサルに興味があり、転職しようと思っている」と伝えました。
すると、妻は激しく反対したのです。
「野球も会計士も中途半端な人間にコンサルされたい人なんていない。このままいったら、壁にぶつかる度に逃げ出す中途半端な人生になる」
ここまで本音を言える妻をもって、奥村選手は幸せですね。
奥村選手のことを想っていないと、この言葉は言えません。
この言葉で、奥村選手は、目が覚めたといいます。
「もう一回、1次からチャレンジしよう。絶対、諦めないと決めた」
そして迎えた2013年、ついに2次試験に合格しました。足掛け9年。奥村選手は二度目の夢を叶えたのです。