WBC2017 ⑤

(続き)

それでもナショナルチームになると、カリブ海組のプロ集団を抱えるオランダの後塵を拝することが多かったです。しかし、2010年にトップリーグをプロリーグとして、下部リーグと完全に切り離す形でイタリアン・ベースボール・リーグ(IBL)をスタートさせました。
 MLBの資金援助もあって、プロリーグ発足に先立ちアカデミーが設立されました。今大会の主力であるアレッサンドロ・マエストリ(元オリックス)やアレックス・リディ(元マリナーズ)らもここから巣立った選手です。
 11年前、代表チームのロースターに入ったイタリア生まれの選手は6人だけでしたが、今大会は10人にまで増えました。今後はより”純度”の高いイタリアチームになる可能性は大いにありますし、そのときの実力は、日本のプロ野球選手にとっても今以上の脅威となるでしょう。